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五寸釘

ごすんくぎ
名詞
1
標準
long nail
文例 · 用例
子供の時から體が弱くて始終病床に臥せつたり、入院生活を送つたりした私は、十三四の頃から、病氣のなほりがけの徒然の時に、冒險小説などと一緒に、あの妙に好奇心を刺戟するやうな石版刷の毒々しい挿繪のある、外國の飜案物や花井お梅だの、五寸釘の虎吉だのと云つた實説物の安い探偵本を讀みふけつた。
南部修太郎 探偵小説の魅力 青空文庫
打込む、それよ、カーンカーンと五寸釘……あの可恐い、藁の人形に五寸釘ちゅうは、はあ、その事でござりますかね。
泉鏡花 多神教 青空文庫
そして……そして……お神ぬし様、皆様、誰方様も――憎い口惜しい男の五体に、五寸釘を打ちますなどと、鬼でなし、蛇でなし、そんな可恐い事は、思って見もいたしません。
泉鏡花 多神教 青空文庫
手が、砂地に引上げてある難破船の、纔かに其形を留めて居る、三十|石積と見覺えのある、其の舷にかゝつて、五寸釘をヒヤ/\と掴んで、また身震をした。
泉鏡花 星あかり 青空文庫
」と更に拝んで、「手足に五寸釘を打たりょうとても、かくまでの苦悩はございますまいぞ、お情じゃ、禁厭うて遣わされ。
泉鏡花 伯爵の釵 青空文庫
乳房に五寸釘を打たれるように、この御縁女はお驚きになったろうと存じます。
泉鏡花 革鞄の怪 青空文庫
」「へえ、わては大阪一の掏摸で、五寸釘の亀吉いいまんねン」 小沢は危く噴き出しそうになった。
織田作之助 夜光虫 青空文庫
それほど自称五寸釘の亀吉の顔は、きょとんと間が抜けていた。
織田作之助 夜光虫 青空文庫
作例 · 標準
古い木造建築には、五寸釘がよく使われている。
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大工さんは五寸釘を軽々と打ち込んでいった。
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五寸釘は、その長さから呪いの道具としても用いられたことがある。
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