広告屋
こうこくや
名詞
標準
文例 · 用例
わけもなく(いや、わけはしっかりあるのか)女性を半裸にしてプラカードや傘なんぞを持たせる広告屋の考えそうなにぎやかしの策を講じてみても、中身がこう面白味を欠いたのであれば失敗は必至である。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
さて一九八九年十二月十三日から二日間、電通という広告屋さんは次の儲けのねたはなんじゃいなというわけで「マルチメディア国際会議」を千葉は幕張メッセでぶちかました。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
其間に広告屋が来る。
— 内田魯庵 『灰燼十万巻(丸善炎上の記)』 青空文庫
いや何も知らない広告屋の爺さんは、細田氏の恐怖の標である三角形の旗を身体中にヒラヒラとひらめかして凱旋将軍の如く向うへ押しすすんで行くではありませんか。
— 海野十三 『三角形の恐怖』 青空文庫
絹を裂くような若い女の声に喧噪の渦巻の中にあったような流石の広告屋の爺さんも驚いてあとをふりむくと喫茶店の戸口へ馳けつけました。
— 海野十三 『三角形の恐怖』 青空文庫
と、広告屋の真紅の旗が、喇叭や太鼓の音を風に飛ばせながら、瞬く間電車の窓を塞いだ。
— 芥川龍之介 『路上』 青空文庫
粋といひ意気といふ江戸伝来の風儀なくなれば三味線弾は広告屋の楽隊と異る所なく芸者は簡単なる醜業婦にして、まづは生きたる共同便所ともいふべきものとはなるなり。
— 永井荷風 『桑中喜語』 青空文庫
というのは、そのとき村の広告屋が赤いぼうしをかぶってやって来て、宿屋の前に止まった。
— SANS FAMILLE 『家なき子』 青空文庫