返す刀
かえすかたな
表現名詞
標準
attacking one opponent then immediately attacking another
文例 · 用例
御先祖の霊前に近く、覚悟はよいか、嬉しゅうござんす、お妻の胸元を刺貫き――洋刀か――はてな、そこまでは聞いておかない――返す刀で、峨々たる巌石を背に、十文字の立ち腹を掻切って、大蘇芳年の筆の冴を見よ、描く処の錦絵のごとく、黒髪山の山裾に血を流そうとしたのであった。
— 泉鏡花 『開扉一妖帖』 青空文庫
「なんの、うぬが」 次郎兵衛は抜き打ちに塩見野が乳の下へ斬り付けて二段に胴斬りにし、返す刀で野中源兵衛を斬り倒した。
— 田中貢太郎 『八人みさきの話』 青空文庫
これにぞ、気を得て、返す刀、列位の黒道人に切附けると、がさりと葉尖から崩れて来て、蚊帳を畳んだように落ちる。
— 泉鏡花 『沼夫人』 青空文庫
ワークスを日本市場に送り込むにあたって、古川はかつて自分自身をパーソナルコンピューターへと引き寄せた夢を16ビット・マシンから奪い取り、返す刀でソフトウエア業界の側からはじめて家電に切り込もうとしているのではないか。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
(与五郎は刀をとりなおして玉琴の胸を刺し、返す刀にてわが腹に突き立て、引きまわして倒る。
— 岡本綺堂 『平家蟹』 青空文庫
又市は受損じ、蹌めく機みに又市が小鬢をはすって頭へ少し切込まれたが、又市は覚えの腕前返す刀に典藏が肱の辺へ切込みますと、典藏は驚き、抜刀を持ちながらばら/\/\/\山から駈下りました。
— 三遊亭圓朝 『敵討札所の霊験』 青空文庫
文治はチャリンと受流し、返す刀で蟠龍軒の二の腕を打落しました。
— 三遊亭圓朝 『後の業平文治』 青空文庫
取調べの町人は情けある人とて一夜の猶予を与えられ候まま、父に手あつく仕えし上、暁け方眠りにつくを待ちて玉の緒を絶ち、返す刀にて自らも冥途の旅に上り候。
— 黒門町伝七捕物帳 『乳を刺す』 青空文庫
作例 · 標準
彼は一人目の敵を打ち破ると、その返す刀で二人目の敵に斬りかかった。
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A社の提案を一蹴した彼は、返す刀でB社の問題点を鋭く指摘した。
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討論会で第一の論点を制した彼女は、返す刀で第二の論点についても相手を問い詰めた。
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