不忠者
ふちゅうもの
名詞
標準
disloyal person
文例 · 用例
たとい不忠者にもせよ、不義者にもあれ、縁あって我が寺内に骨を埋めたからは、平等の慈悲を加えたいという宗教家の温かい心か、あるいは別に何らかの主張があるのか、若い僧の心持は私には判らなかった。
— 岡本綺堂 『磯部の若葉』 青空文庫
大忠臣の子は不忠者になって政宗に負いたのである。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
その正成父子に対する崇拝が反尊氏思想となり、日本一の不忠者のように云われ、六百年の後まで、中島商相にまで祟るのである。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
高時殿は大不忠者のやうに歴史で散三に悪く云はれておるがお気の毒だよ。
— 内田魯庵 『犬物語』 青空文庫
貴様はこの国第一の不忠者だぞ。
— 夢野久作 『白髪小僧』 青空文庫
今まで俺に何事も知らせまい知らせまいとしていた貴様は、大不忠者だぞ。
— 夢野久作 『白髪小僧』 青空文庫
先生は大方耳の迷いだろうと思って、ここを立ち去ろうとしますと、今度は別の死骸の、身体から離れて転がっている首級が、眼をパッチリ開いて、月あかりに先生の顔をジッと睨みながら――「不忠者」 と叫びました。
— 夢野久作 『白髪小僧』 青空文庫
「不届者」「不忠者」「露助の真似する売国奴」そう罵倒されて、代表の九人が銃剣を擬されたまま、駆逐艦に護送されてしまった。
— 小林多喜二 『蟹工船』 青空文庫
作例 · 標準
恩人を平気で裏切るような不忠者は、この町から出て行ってもらいたい。
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藩の機密を敵に売り渡した不忠者として、彼は家名断絶の厳しい処分を受けた。
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かつては腹心と呼ばれた男が、まさかあのような不忠者だったとは夢にも思わなかった。
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