もう一寸
もうちょっと
表現
標準
a bit more
文例 · 用例
然し私にはそれが十年二十年で可能とは見えませんし、猶それが可能となるためにはもう一寸何かの要素が加はらなければならないのではないかと考へられます。
— 中原中也 『近時詩壇寸感』 青空文庫
或る時彼は書いてゐる芸術は私を知らないし、私の方でも芸術を見知つてをらぬ 又、或る時には、彼はもう一寸で芸術家だつた彼はもう少しのことで詩人であつたその人間的な足跡のほかに…… それに彼は修辞的な法則を無視してゐるので、人々は彼の自嘲をそのまゝ信じた。
— 中原中也 『トリスタン・コルビエールを紹介す』 青空文庫
もう一寸待つがいい、この図々しい奴、おまへの恥知らずに意趣返しせずになんぞゐられるものか!
— 中原中也 『山間秘話』 青空文庫
まあもう一寸お待ちなさい。
— 宮沢賢治 『よだかの星』 青空文庫
もう一寸一寸に暗くなって行く時、よくは分らないが、お客さんというのはでっぷり肥った、眉の細くて長いきれいなのが僅に見える、耳朶が甚だ大きい、頭はよほど禿げている、まあ六十近い男。
— 幸田露伴 『幻談』 青空文庫
もう一寸大きな声で……え?
— 織田作之助 『四つの都』 青空文庫
「どうでしょう、――自分の周囲に未知の未見の人間が、何か策動していて、しかもその上に妻がもう一寸刻みに、殺されてゆくと考えては、とても我慢が出来ませんでしょう?
— コナン・ドイル 『暗号舞踏人の謎』 青空文庫
それに其處では十月の半だといふのに、もう一寸も伸びてゐるのである。
— 自然の息自然の聲 『樹木とその葉』 青空文庫
作例 · 標準
「もう一寸だけ時間をくれないか、あと少しでこのレポートを書き終えるんだ」
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「もう一寸安くなりませんか?」と店員に粘り強く値切り交渉を試みた。
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目的地まではもう一寸の距離だが、足の疲れはすでに限界に達していた。
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