散り込む
ちりこむ
動詞
標準
文例 · 用例
行程三里弱、午前中に谷津の松木一郎君を訪ねる、一郎居は春風駘蕩だ、桜の花片が坐敷へ散り込む。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫
しかしながら、後世には事実をよそにして、産湯の井の中に多遅の花が散り込むと云ふ、此伝説の方が有名になつて了うてゐる。
— 折口信夫 『貴種誕生と産湯の信仰と』 青空文庫
落葉は湯壺にも散り込む。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
「清滝や浪に散り込む青松葉」というような背景なら、大に涼しかるべき松の落葉も、かえって暑そうな感じになるのは、谷そのものの感じが涼しくないためである。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫