切土
きりど異読 きりつち
名詞
標準
earth cut
文例 · 用例
またひとしきりどかどかと続いて来るかと思うとまたぱったり途絶えるのである。
— 寺田寅彦 『雑記帳より(2)』 青空文庫
私は畏って聞き果てると、膝に手をついたッきりどうしても顔を上げてそこな男女を見ることが出来ぬ、何か胸がキヤキヤして、はらはらと落涙した。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
それきりどうしても再び出ようとは言わなかったのを、私が留学から帰った時に無理にすすめて出る事にはなったが、それでもやはり学校は欠席がちであった。
— 寺田寅彦 『亮の追憶』 青空文庫
ところが、とつぜん、あんまり高くはねあがったものですから、それきりどこかへ行ってしまいました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『いいなずけ』 青空文庫
てっきりどこかへ客を食わえ込むらしく、客も馴染みになるとわざわざ店へ出向いて来る必要もなかったわけだ。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
彼は時間の尊さを知ってる男であるかのように、はきはきした男で、はっきりどんどん思うことをしゃべるのでした。
— コナンドイル Arthur Conan Doyle 『株式仲買店々員』 青空文庫
) と独言のようにおっしゃったが、それっきりどこかへいらっしゃったの。
— 泉鏡花 『清心庵』 青空文庫
夜中にうと/\として居ると一しきりどこともなく人声が騒がしく聞えたやうに思つたが私はそれつきり眠つて畢つた。
— 長塚節 『隣室の客』 青空文庫