青藍
せいらん
名詞
標準
indigo blue
文例 · 用例
青藍色に澄み切った大空の燦爛たる烈日の下に燃え上る褐色の沙漠の一端、暗黒の大陸を貫いて南から北へ流るるナイル河の氾濫に育まれたエジプトの文化は、実に奇怪を極めたものでありました。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
しかり、明星の天降って、梁を輝かしつつ、丹碧青藍相彩る、格子に、縁に、床に、高欄に、天井一部の荘厳を映すらしい。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫
苫をかかげて外へ眼をやると、水も空も同じやうにしつとりと青藍の色に濡れとほり、まん円い大きな月が静かにちぎれ雲の上で踊つてゐた。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
テレーズの人形は身長五尺五、六寸ばかりの蝋着せ人形で、格檣型の層襞を附けた青藍色のスカートに、これも同じ色の上衣を附けていた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
(遠刈田温泉にて) 七日原日の沒りの陰と雪の嶽から三十度の傾斜をもつてひろがりうすら青い、ほの黄色い虹の出易い、雨を感じやすい空氣の青藍色をもてる昆蟲がぱつとしてはちる雪と雲の日に舞ひ上り陰りかげりてつひにはほのぼのと青朝山の影となり帶となり古雅な六月の月影を展べようとする。
— 佐藤惣之助 『季節の馬車』 青空文庫
其下は青藍色の迅流が対岸に斜に横たわる大岩床の表面とすれすれに駛走している。
— 木暮理太郎 『黒部川を遡る』 青空文庫
併し重役はそこから輝き落ちる青藍の光芒をぢつと見やつて眼をしばたゝいた。
— 久米正雄 『手品師』 青空文庫
『青藍集』という当代の歌人の作品集を纏めた人であるが、その中には播州の歌人が相当に収められ、往時の播州文化の片鱗が偲ばれる。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
作例 · 標準
夜空には青藍のグラデーションが広がっていた。
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彼女は青藍色の着物を美しく着こなしていた。
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この絵画は、青藍を基調とした落ち着いた色合いが特徴だ。
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