尾大
びだい
名詞
標準
文例 · 用例
臣ひそかに恐る、数世の後は尾大掉わず、然して後に之が地を削りて之が権を奪わば、則ち其の怨を起すこと、漢の七国、晋の諸王の如くならん。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
と一|尾大きな奴がかかりました。
— 山村暮鳥 『ちるちる・みちる』 青空文庫
と一尾大きな奴がかかりました。
— 山村暮鳥 『ちるちる・みちる』 青空文庫
何分公方様御事禁庭様御首尾大に宜被為在に付、御発駕も御延に相成候御容子、来る十一日石清水八幡宮に行幸有之、公方様御供奉被遊候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
家康(年三十四)は竹広村弾正山に、三郎信康(年十七)は草部村松尾大明神鎮座の山に布陣した。
— 菊池寛 『長篠合戦』 青空文庫
吾輩の尊敬する尻尾大明神を礼拝してニャン運長久を祈らばやと、ちょっと低頭して見たが、どうも少し見当が違うようである。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
うっかりして殿下をお歩かせしてしまいました」 そう云ううちに樫尾大尉は、死骸の方へは眼もくれずにつかつかと這入って来て、私の前で直立不動の姿勢を執ると、恭しく名刺を差出した。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
その樫尾大尉の艱難に鍛い上げた皮膚の色と、鉄石の如き意志を輝かす黒い瞳を正視した瞬間に、私はすべてを察してしまった。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫