枝椏
しあ
名詞
標準
文例 · 用例
その幹は横斜屈曲して枝椏を分ち葉を着け繁っている。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
それがすむともう秋も深けて花も咲かなくなり、しばらくすると冬が来て木枯らしの風が吹きその葉も黄ばんで細枝と連れ立って落ち去り、樹は紫褐色の枝椏を残して裸となるのである。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
このウバ彼岸は元来は九州、四国ならびに中国方面の山林中に自生して樹林の一をなし直幹|聳立して多くの枝椏を岐ち、葉に先ちて帯白あるいは微紅色の五弁花を満開し、花後に細毛ある葉を舒べ小核果を結ぶのである。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
すぐ目についたは温泉場、その南に隣って琉璃色のように光る田代池、焼岳も霞岳もよく見える、もうここに来ると偃松は小くなって、処々にその力なき枝椏を横たえ、黄花駒の爪は独笑顔を擡げている、東南方数町に峰「信濃、前穂高岳、並木氏」二つ、高さは二千八百米突内外、その向うが今朝登って来た上宮川原。
— 鵜殿正雄 『穂高岳槍ヶ岳縦走記』 青空文庫