戸内
こない
名詞
標準
文例 · 用例
こんな風だったから、瀬戸内海などを航行する時、後ろから追い抜こうとする旅客船や、前方から来る汽船や、帆船など、第三金時丸を見ると、厄病神にでも出会ったように、慄え上ってしまった。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
彼女は、瀬戸内海を傍若無人に通り抜けた。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
が、どちらも瀬戸内海で、一度は春の末、一度は真夏であった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
おれは、瀬戸内海で沈められた時に、海の中に飛び込みざま『助けてくれ』と怒鳴った悲鳴を今でも思い出せる。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
夏期|瀬戸内海地方で特に夕なぎが著しいのはどういうわけかと思って調べてみると、瀬戸内海では、元来どこでもいったいに強くない夏の季節風が、地勢の影響のために特に弱められている。
— 寺田寅彦 『海陸風と夕なぎ』 青空文庫
東京では、夏の暑い盛りに天気のいい日だと夕方涼しい南がかった風が吹くので、瀬戸内海地方のような夕なぎの苦しみを免れている。
— 寺田寅彦 『海陸風と夕なぎ』 青空文庫
瀬戸内海の潮と潮流寺田寅彦-------------------------------------------------------【テキスト中に現れる記号について】:ルビ(例)沢山あります。
— 寺田寅彦 『瀬戸内海の潮と潮流』 青空文庫
また瀬戸内海の沿岸では一体に雨が少なかったり、また夏になると夕方風がすっかり凪いでしまって大変に蒸暑いいわゆる夕凪が名物になっております。
— 寺田寅彦 『瀬戸内海の潮と潮流』 青空文庫