託する
たくする
動詞-サ変-特殊動詞-他動詞
標準
to entrust (someone) with
文例 · 用例
それは同一地域の三角測量や精密水準測量を数年を隔てて繰り返し、その前後の結果を比較することによってわれらの生命を託する地殻の変動を詳しく探究することである。
— 寺田寅彦 『地図をながめて』 青空文庫
かくして思慮深い労働者は、自分たちの運命を、自分たちの生活とは異なった生活をしながら、しかも自分たちの身の上についてかれこれいうところの人々の手に託する習慣を破ろうとしている。
— 有島武郎 『宣言一つ』 青空文庫
故に曰く、太祖の遺詔に、諸王の入臨を止むる者は、太祖の為すところにあらず、疑うらくは斉泰|黄子澄の輩の仮託するところならんと。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
然るに燕王の北平を発するに当り、道衍これを郊に送り、跪いて密に啓して曰く、臣願わくは託する所有らんと。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
坪内博士は嘗てそれを、現在日本に於て、男子の一生を託するに足る程に文學といふものの價値なり勢力なりが認められてゐない爲ではなからうか、といふ樣に言はれた事があると記憶する。
— 石川啄木 『硝子窓』 青空文庫
宝塚や松竹の少女歌劇は男の俳優は一人もいないが、思慮分別のある大の男が一生を託する仕事ではあるまい。
— 織田作之助 『神経』 青空文庫
船賃は望み次第出すが……と尋ねてみると、淡白らしい船頭は、城ヶ島なら屈託する事はない。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫
虎が孝子を恵んだ話は『二十四孝』の内にもあるが、ほかにも宋の朱泰貧乏で百里|薪を鬻ぎ母を養う、ある時虎来り泰を負うて去らんとす、泰声を※して我は惜しむに足らず母を託する方なしと歎くと虎が放ち去った、里人輩感心して醵金を遣り虎残と名づけた。
— 虎に関する史話と伝説民俗 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
彼は全財産の管理を、長年信頼してきた友人に託することに決めた。
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自分の夢を子供に託するのではなく、自分自身の人生を歩むべきだ。
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重大な任務を託された若きリーダーは、緊張した面持ちで壇上に立った。
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標準
to have someone deliver (a message, parcel, etc.)
作例 · 標準
田舎の両親に宛てた手紙を、帰省する友人の手に託した。
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伝言を同僚に託したが、うまく伝わっているか少し不安だ。
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贈り物にメッセージカードを託して、日頃の感謝を伝えた。
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標準
to use (something) to express (one's feelings, opinion, etc.)
作例 · 標準
彼は言葉にできない切ない思いを、自作の詩に託して表現した。
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花言葉に自分の恋心を託して、彼女に赤いバラの花束を贈った。
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画家は故郷の風景に、平和への祈りを託して筆を走らせた。
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標準
to use as a pretext
作例 · 標準
彼は体調不良に託して、面倒な会合への出席を丁重に断った。
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偶然の出会いに託して、彼女に連絡を取るきっかけを作った。
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用事に託して席を立ったが、実際にはただその場を逃げ出したかっただけだ。
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