畳針
たたみばり
名詞
標準
tatami needle
文例 · 用例
日頃おとなしい父親も、この時はさすがに畳針を持って、二階まで安子を追いかけたが、母親が泣いて停めると、埼玉県の坂戸町に嫁いでいる長女の許へ安子を預けた。
— 織田作之助 『妖婦』 青空文庫
楊枝魚和歌山で畳針、海草郡下津浦でニシドチ、田辺辺で竜宮の使いというは海馬と近属ながら尾に捲く力がない。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
ミスヤのもめん針にしちゃ長すぎるし、畳針にしちゃ短すぎるし、なんです!
— 七七の橙 『右門捕物帖』 青空文庫
お高価いようでお安いもの……」「エエ、これが畳針でございます。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
畳堅うして畳針|透らずとて女ども苦情たらだらなり。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
或は畳針を買て来て畳の表を附け替え、又或は竹を割って桶の箍を入れるような事から、その外、戸の破れ屋根の漏りを繕うまで当前の仕事で、皆私が一人でして居ました。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
畳針のような大きな針がついていました。
— 豊島与志雄 『山の別荘の少年』 青空文庫
自分の腕や股に、畳針よりちよつと細いくらゐの針がぶすりと突きさされるのを平然と眺めてゐる。
— 北條民雄 『癩院記録』 青空文庫
作例 · 標準
太くて頑丈な畳針を使い、職人は力強く畳の縁を縫い付けていく。
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「畳針は危ないから、勝手に触っちゃだめだよ」と子供を諭した。
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裁縫道具の箱の隅に、昔使っていた大きな畳針が一本紛れ込んでいた。
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