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拭う

ぬぐう
動詞-五段-ウ行動詞-他動詞
1
標準
to wipe
文例 · 用例
薄霧北の山の根に消えやらず、柿の実|撒砂にかちりと音して宿夢拭うがごとくにさめたり。
寺田寅彦 東上記 青空文庫
発汗剤のききめか、漂うような満身の汗を、妻は乾いたタオルで拭うてくれた時、勝手の方から何も知らぬ子供がカタコトと唐紙をあけて半分顔を出してにこにこした。
寺田寅彦 枯菊の影 青空文庫
三合四合と登るほどに、黒砂は凝結したように、ポロポロと硬くなって、時に生れどころの解らない大霧が、斜面を這って、煙のように舞い立つこともあったが、五合へ来たときには、それも拭うように晴れて、北風が起り初めた、鳶が一羽、虚空に丸く輪を描いて山体の半分を悠揚と匝ぐって、黒い点となって、遥かに消え失せた。
小島烏水 雪中富士登山記 青空文庫
民子は涙を拭うた様であった。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
大吉笑い乍ら血刀拭う
山中貞雄 中村仲蔵 青空文庫
自分はそっとこの甲虫をつまみ上げてハンケチで背中の泥を拭うていると、隣の女が「それは毒虫じゃありませんか」と聞いた。
寺田寅彦 さまよえるユダヤ人の手記より 青空文庫
夕方井戸水を汲んで頭を冷やして全身の汗を拭うと藤棚の下に初嵐の起るのを感じる。
寺田寅彦 青空文庫
九月十九日――「朝、空曇り風死す、冷霧寒露、虫声しげし、天地の心なお目さめぬがごとし」同二十一日――「秋天|拭うがごとし、木葉火のごとくかがやく」十月十九日――「月明らかに林影黒し」同二十五日――「朝は霧深く、午後は晴る、夜に入りて雲の絶間の月さゆ。
国木田独歩 武蔵野 青空文庫
作例 · 標準
食卓を濡れた布巾で拭う
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眼鏡が汚れていたので、柔らかい布で優しく拭った
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試合後、選手たちはタオルで顔の汗を拭った
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2
標準
to get rid of (an impression, feeling, blemish, etc.)
作例 · 標準
彼の言葉で、私の心にあった疑念が完全に拭われた。
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一度ついてしまった悪いイメージは、なかなか拭うことができない。
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その誤解を拭うためには、直接会って話すしかないだろう。
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