手縫い
てぬい
名詞-の形容詞名詞
標準
hand-sewn
文例 · 用例
実はおれが二週間かかって手縫いで作上げたのさ」「ジム爺さんに靴が縫えるかね」「こうなれば何でもやらあね。
— 海野十三 『諜報中継局』 青空文庫
品質も見たところも二|磅のと同じなのに、単に底が手縫いだというところだけで、三磅も余計に払って怪しまないのである。
— 海のモザイク 『踊る地平線』 青空文庫
もっとも、このマンフィイルドの靴の場合は、事実手縫いのほうが遥かに丈夫で長保ちすると言うけれど、買う方は、何も長もちさせようと思って買うのではない。
— 海のモザイク 『踊る地平線』 青空文庫
海老屋は今以て手縫いの由、とも角も、福助、つちや等多量生産のあるにもかかわらず上等の足袋を造るこれ等の店が栄えているのは、まだ/\江戸人の気質が残っている証拠で喜ばしいことの一つである。
— 岸田劉生 『新古細句銀座通』 青空文庫
これにつけ、母がまだ若く、娘のためによい着物を縫った心持、それをきせてやった心持、又父のため、彼女がそうしたであろうことなど思い、今、母が何一つ縫わず、スエ子母の手縫いのものは一つも着ると云うことを知らぬのを思い、金の出来たということ、情味をころす点もあり、と思った。
— 一九二六年(大正十五年・昭和元年) 『日記』 青空文庫
四月二十九日 午後五時カルルスはすっかり暖くなって、皮を手縫いでくっつけた春外套を着る。
— 一九二九年(昭和四年) 『日記』 青空文庫
風呂敷包を斜に背負い、その頃よく来た托鉢僧のような饅頭笠を深々と冠り、手縫いの草履袋を提げた私の姿は、よほど妙であったらしく、兄たちは菌のお化だとか、狸のお使いだとかいって笑いました。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
それがたった一つの母の手縫いの形見だ。
— 永井隆 『この子を残して』 青空文庫
作例 · 標準
母が心を込めて一針一針手縫いしてくれた雑巾は、とても丈夫だ。
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手縫いならではの温かみがある刺繍が施された、素敵なハンカチ。
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ミシンが壊れてしまったので、裾上げを自分ですべて手縫いで行った。
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