愛読者
あいどくしゃ
名詞
標準
subscriber
文例 · 用例
色々の理由から私は先生の愛読者が必ず少なくもこの俳句集を十分に味わってみる事を望むものである。
— 寺田寅彦 『夏目先生の俳句と漢詩』 青空文庫
非常な源氏の愛読者で、「これを見れば延喜の御代に住む心地する」といって、明暮に源氏を見ていたというが、きまりきった源氏を六十年もそのように見ていて倦まなかったところは、政元が二十年も飯綱修法を行じていたところと同じようでおもしろい。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
アンドラデの解説によると、近代物理学の大家であったケルヴィン卿もまたルクレチウスの愛読者であった。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
次兄は、この創刊号には、何も発表なさらなかったようですが、この兄は、谷崎潤一郎の初期からの愛読者でありました。
— 太宰治 『兄たち』 青空文庫
私は、机のそばに坐って、ひっそりと机に頬杖つき、わが愛読者の愛すべき横顔を眺めた。
— 太宰治 『断崖の錯覚』 青空文庫
その写真の綺麗な学生さんは芹川さんと、何とかいう投書雑誌の愛読者通信欄とでも申しましょうか、そんなところがあるでしょう?
— 太宰治 『誰も知らぬ』 青空文庫
「漢楚軍談」「三国志」「真田三代記」の愛読者であったところの明治二十年ごろの田舎の子供にこのライネケフックスのおとぎ話はけだし天啓の稲妻であった。
— 寺田寅彦 『読書の今昔』 青空文庫
愛読者といふものは偉いもので、私があの日、蟹田の観瀾山であれほど口汚くこの作家を罵倒しても、この作家に対するMさんの信頼はいささかも動揺しなかつたものと見える。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
作例 · 標準
例句