つまみ菜
つまみな
名詞
標準
rape seedlings
文例 · 用例
雲から投出したような遣放しの空地に、西へ廻った日の赤々と射す中に、大根の葉のかなたこなたに青々と伸びたを視めて、「さて世はめでたい、豊年の秋じゃ、つまみ菜もこれ太根になったよ。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
さて、つまみ菜、ちがへ菜、そろへ菜、たばね菜と、大根のうろ拔きの葉、露も次第に繁きにつけて、朝寒、夕寒、やゝ寒、肌寒、夜寒となる。
— 泉鏡花 『寸情風土記』 青空文庫
大根などを蒔いてもつまみ菜程度にしかならぬので、若いのをとつては、時々お汁に浮かしてくれます。
— 折口春洋 『島の便り』 青空文庫
楓のつまみ菜ってあるでしょうか、あきれたものね。
— 一九四四年(昭和十九年) 『獄中への手紙』 青空文庫
藤屋という酒屋を探しあてて、表から店口を覗いてみると、小皿の山椒をつまみながら桝酒を旨そうに引っかけている一人の若い中間風の男があった。
— 朝顔屋敷 『半七捕物帳』 青空文庫
』若い父親は、その小さなまるい腕や、敏捷に怜悧にすきもなく動いてる、黒みがちの睫のながい子供の瞳をぢっと見てゐると、どうしたらいゝだらうといふやうに、やがて顔一ぱいな微笑を持って、子供のまるくつき出た頬を指で一寸つまみながら、大きな茶碗をテーブルの下から探すやうにしてとると、彼女の手に渡した。
— 素木しづ 『晩餐』 青空文庫
)――なんて何だか自分に哀れを感ずる――などゝ、その帰りに、その辺の薄暗い酒場に立寄つて、盃をつまみながら六ヶ敷気な表情をしたが、何う考へてもあれは爽々しく愉快で、未だに眼を閉ぢると、眼蓋の裏にあの妙なる踊り子の幻が髣髴とする位ゐなのである。
— 牧野信一 『川蒸気は昔のまゝ』 青空文庫
かれは湿った鼻緒をつまみながら与七にみせた。
— 張子の虎 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
家庭菜園で間引いたばかりの新鮮なつまみ菜をお浸しにした。
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スーパーで買ってきたつまみ菜を彩りとして味噌汁に浮かべる。
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柔らかいつまみ菜は、サラダにしてドレッシングで食べても美味しい。
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