しみ出る
しみでる
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to ooze
文例 · 用例
その最後の夜の如きは、餘り遲くなつたので、玄關の戸を明けて貰ふことをしなかつたのは勿論、再び年寄りの隱居に厄介をかけるのをも遠慮して、直ぐ馨の部屋の窓――そのそばに、泰養寺の山をしみ出る清水の井戸がある――のもとに至り、渠を呼び起して裏口の木戸を明けて貰つた。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
崖からしみ出る水は美しい羊歯の葉末からしたたって下の岩のくぼみにたまり、余った水はあふれて苔の下をくぐって流れる。
— 寺田寅彦 『花物語』 青空文庫
燒しめは陶器よりやゝ高熱度の不吸水性のもの――といつても胎土が粗で水がしみ出ることはある、備前、常滑、所謂南蠻系統のもの。
— 小野賢一郎 『やきもの讀本』 青空文庫
その眼からさける様にそっぽを向きながら、頭の髄からしみ出る様な涙のこぼれるひやっこさを感じて居た。
— 宮本百合子 『千世子』 青空文庫
正劇としてやって居る間にしみ出る皮肉滑稽こそ面白いのに。
— 一九二五年(大正十四年) 『日記』 青空文庫
ことごとく面喰って、急に日本アルプスの話を富士山の話にし、木華開耶姫命のことや何かでお茶を濁しはしたものゝ、満喫した凉風にもかゝわらず、背中にしみ出る程汗をかいた。
— 石川欣一 『山を思う』 青空文庫
」 と言つて、あのころより落ち着いて、かう心からしみ出るやうに言つた。
— 室生犀星 『蒼白き巣窟』 青空文庫
お正月の銀座はまだ宵の口ですが、身を切るような寒い風が街の石畳の上に、後から後からと砂ほこりの渦を巻いて、悲しい事がなくとも、つい涙のしみ出るような嫌な晩でした。
— 野村胡堂 『眠り人形』 青空文庫
作例 · 標準
包み紙の隙間から、甘い蜜が少しずつしみ出しているのが見える。
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彼の言葉には、隠しきれない優しさが自然としみ出ているようだった。
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古い貯水池の堤防から水がしみ出ており、決壊の危険性が指摘されている。
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