すたこら
すたこら異読 スタコラ
副詞副詞-と
標準
hurriedly
文例 · 用例
まずこれならば狼の餌食になってもそれは一思に死なれるからと、路はちょうどだらだら下なり、小僧さん、調子はずれに竹の杖を肩にかついで、すたこら遁げたわ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
『オヤいないのだよ』と去ってしまった、それから五分も経ったか、その間身動きもしないで東の森をながめていたが、月の光がちらちらともれて来たのを見て、彼は悠然立って着衣の前を丁寧に合わして、床に放棄ってあった鳥打ち帽を取るや、すたこらと梯子段を下りた。
— 国木田独歩 『郊外』 青空文庫
『早くお入りよ、』と言って男は踏切の方へすたこら行ってしまったが、たちまち姿が見えなくなった。
— 国木田独歩 『郊外』 青空文庫
あれとおどろくまもなくその背中でさしずをしていたピエールはいきなりジャンの背中から飛びおりるなり、足早にすたこらと門の反対の方に歩きだしました。
— 有島武郎 『かたわ者』 青空文庫
自分は些との隙を見て後をも見ずにすたこら駈出した。
— 三島霜川 『水郷』 青空文庫
落着いて歩いてゐられなくツて、とう/\すたこら駈出して、一散に走ツて行くと、幾ら行ツても村道へ出ない。
— 三島霜川 『水郷』 青空文庫
旦那様は、こんな時には家にいぬものだと言われて、これさいわい、すたこらここへ逃げて来ました。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
」の絶景も、甚だ落ちつかぬ心地で眺め、船が雄島の岸に着くやいなや誰よりも先に砂浜に飛び降り、逃げるが如くすたこら山の方へ歩いて行って、やっとひとりになってほっとした。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
作例 · 標準
いたずらが見つかった少年は、叱られる前にすたこらと逃げ出した。
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借金の取り立てが来たのを見て、彼は裏口からすたこらと立ち去った。
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雨が降り出しそうだったので、買い物袋を抱えてすたこらと家へ急いだ。
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