目頭
めがしら異読 まがしら
名詞頻度ランク #32304 · 青空 63 例
標準
inner canthus
文例 · 用例
」と、前川は深くうなずくと、たちまち自分の目頭がうるむのを覚え、新子が限りなく、いじらしくなり、ギュッと抱きしめて、顔中に唇の雨を降らせたい激しい衝動を感じるのを、息を呑み込んで、ズンズン歩きつづけることで、やっと押えた。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
「痴、お前だって、これじゃないか」 新吉は右の指端を右の眼の傍へ持って往って、人さし指で目頭をちょとおさえた。
— 田中貢太郎 『女の首』 青空文庫
俊寛も、胸が熱くるしくなって、目頭が妙にむずがゆくなってくるのを感じた。
— 菊池寛 『俊寛』 青空文庫
突然おちこんだ陷穽と、慣れない生活に半ば動轉しまだ落つきを取戻してゐない熊吉の顏がありありと思ひ出され、檻になじまない野性の動物に似たものを心に感じ、自然目頭が熱くなつた。
— 島木健作 『黎明』 青空文庫
そして蛤御門の戦や、桃太郎の鬼が島征伐などの昔話をして、二人とも目頭に涙を浮べて喜んだ。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
」 島氏は近しい者の顔を見ると、いつもかう言ひ言ひしてゐる、狗のやうに目頭に涙さへ浮べて。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
彼女の持ち込んだ詩稿のなかにはすでに印刷されているものも沢山あったが、庸三はその一つ二つを読んでいるうちに、詩のわからない彼ではあったが、何か彼女の魂の苦しみに触れるような感じがして、つい目頭が熱くなり、心弱くも涙が流れた。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
誰も口を利かなかつたが、目頭が熱くなつた。
— 徳田秋聲 『和解』 青空文庫
作例 · 標準
花粉症の時期は、目頭がかゆくて仕方ない。
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彼女は感動で目頭を拭った。
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目頭に涙がにじむのを感じた。
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