従兵
じゅうへい
名詞
標準
文例 · 用例
其中武芝の従兵等は丁度経基の営所を囲んだやうになつた。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
経基は仲悪くして敵の如き思ひをなしてゐる武芝の従兵等が自分の営所を囲んだのを見て、たゞちに逃れ去つてしまつて、将門の言によりて武芝興世王等が和して自分一人を殺さうとするのであると合点した。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
爰に将門の従兵藤原玄明の愁訴により、将門其事を聞かんが為に彼国に発向せり。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
玄明を従兵といふのが奇異だ。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
明軍は迎えて酒宴を張ったが、半ばにして伏兵起り吉兵衛を擒にし従兵を斬った。
— 菊池寛 『碧蹄館の戦』 青空文庫
基次自ら先頭に立ち兵を収めんとしたが、銃丸に胸板を貫かれ、従兵|金方某之を肩にせんとするも体躯肥肝、基次また去るを欲せず命じて頸を刎ねしめ之を田に埋めた。
— 菊池寛 『大阪夏之陣』 青空文庫
事の起こりは、備前藩の家中|日置帯刀の従兵が上京の途すがらにあって、兵庫昼食で神戸三宮にさしかかったところ、おりから三名の英人がその行列を横ぎろうとしたのによる。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
一方の大将はエリザベスの孫に当るタルボット(Talbot)であったが、この戦に敗死し、従兵死する者百五十、傷つく者三百に及んだ。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫