敗れ去る
やぶれさる
動詞
標準
文例 · 用例
家庭がかゝる天性の娼婦に敗れ去るのは如何とも仕方がない。
— 坂口安吾 『エゴイズム小論』 青空文庫
――のみならず、滝川左近|将監一益という自分らの主人と秀吉とを端的に比較しても、秀吉の指揮する兵に敗れ去るような大将とは、どうあっても考えられない者たちであった。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
敗軍の側から見ても、決して、非常識を策して敗れ去るのではなく、多くは常識を辿って常識に敗れ終るのである。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
あなたは、ついに、世間の冬に負けて、こよいの木枯しに身をまかせ、何処へか、敗れ去るお心とみえますな」「…………」「御本丸は出られたが、まだお屋敷の内に在られる。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
ただ、そこに在る人が、それがしの言を用いなかったために、この憂き目を見たに過ぎない」と、傍にうつ向いたままである呂布のすがたを、顔で指して、「さもなければ、やわか、汝ごときに敗れ去る陳宮ではない」と、傲然、云い放った。
— 臣道の巻 『三国志』 青空文庫
だから曹休が敗れ去ると共に、呉軍の引揚げも早かった。
— 五丈原の巻 『三国志』 青空文庫
さらにまた、郭嘉が、「この下※の陥ちないのは、泗水、沂水の地の利あるゆえですが、その二水の流れを、味方に利用せば、敵はたちまち破れ去ること疑いもありません」と、一策を提出した。
— 臣道の巻 『三国志』 青空文庫
せっかくな約も一ぺんに破れ去るかと、いくども、酒の気を吹きさまされたほどである。
— 千早帖 『私本太平記』 青空文庫