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陰日向

かげひなた
名詞
1
標準
double-faced
文例 · 用例
山の姿は、その線と陰日向とばかりでなく、色彩にかけても、日が西に回るとすばらしい魔術のような不思議を現わした。
有島武郎 生まれいずる悩み 青空文庫
落日にいろどられて光を呼吸するように見えた雲も、煙のような白と淡藍との陰日向を見せて、雲とともに大空の半分を領していた山も、見る見る寒い色に堅くあせて行った。
有島武郎 生まれいずる悩み 青空文庫
つやにも葉子の心持ちはすぐ通じたらしく、つやはこの家のために陰日向なくせっせと働いたのだった。
有島武郎 或る女 青空文庫
大きな桜の実の熟する頃なぞには、自分等の青年時代のことまでも思い起させたが、こうして夏休過に復たこの庭へ来て見ると、何となく白ッぽい林檎の葉や、紅味を含んだ桜や、淡々しい青桐などが、校舎の白壁に映り合って、楽しい陰日向を作っている。
島崎藤村 千曲川のスケッチ 青空文庫
目に見えて陰日向がひどくなったから越してきた日に初めてミッチリと油を絞ってやったら、不貞腐れてすぐその晩のうち、小勇は飛びだしていってしまったのだった。
正岡容 小説 圓朝 青空文庫
少なくとも打ち明けるべき場合に打ちあけるべき相手になら自分は決して陰日向を好む男ではない。
――一名南蛮鋳物師の死―― 青銅の基督 青空文庫
全く従順で、わしが知っている娘のなかで陰日向のない忠実さを示したものは奈世を措いて他には無かった。
富田常雄 青空文庫
これは決して横着でも陰日向でもない。
佐々木邦 ぐうたら道中記 青空文庫
作例 · 標準
「あの子、先生の前では良い子だけど、友達の間では全然違うからね。陰日向があるのよ」
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
彼は陰日向なく誠実に仕事に取り組むので、取引先からの評価が非常に高い。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
誰が見ていなくても陰日向なく努力する姿に、周囲の人間も動かされた。
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