紙絹
しけん
名詞
標準
文例 · 用例
それから廊下に接した南側には、殺風景な鉄格子の西洋窓の前に大きな紫檀の机を据ゑて、その上に硯や筆立てが、紙絹の類や法帖と一しよに、存外行儀よく並べてある。
— 芥川龍之介 『漱石山房の秋』 青空文庫
この余、薪炭紙絹布の類、魚肉野菜に至るまで、日用の物はひとつも下値なるはなし。
— 佐藤垢石 『酒渇記』 青空文庫
円朝像は日本の美術作品として不滅だといふ意味で、同時に作者にとつての傑作だといふ段取であるが、ぼくの一つの論法からいへば、実は夙に「鏑木清方」といふ作家は紙絹に向ふや必ず常に愚作をかゝない人であるから、「清方ゑがく」傑作は枚挙に遑が無い。
— 木村荘八 『鏑木さん雑感』 青空文庫