曳戸
曳戸
名詞
標準
文例 · 用例
そっと、裏口の曳戸があいて、忍ぶようにひょろりと入って来たのが、ひょろ松。
— 三人目 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
ソロソロと駕籠部屋のあるほうへ進んで行って、長いあいだ、軒下の闇の中へしゃがんでいたが、あたりにひとの気配のないのを見さだめると、ツと曳戸のそばへ行く。
— 御代参の乗物 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
曳戸に手をかけてひきあけようとすると、いないはずの闇の中から、ふたりの中間が飛びだして、むんずと藤波の襟がみをつかんだ。
— 御代参の乗物 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
曳戸を開けた脱衣場の棚へ衣物を投げ込み、浴槽のなかへ静かに入った。
— 佐藤垢石 『岩魚』 青空文庫