のんどり
のんどり
副詞副詞-と動詞-サ変
標準
tranquil
文例 · 用例
のんどりとして静寂な田畠には、土の湧出て、装上るやうな蛙の声。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
何處を何う行くのだつけ、あやふやなものだけれど、日和は可し、風も凪ぎ、小川の水ものんどりとして、小橋際に散ばつた大根の葉にも、ほか/\と日が當る。
— 泉鏡太郎 『松の葉』 青空文庫
青田の高低、麓の凸凹に従うて、柔かにのんどりした、この一巻の布は、朝霞には白地の手拭、夕焼には茜の襟、襷になり帯になり、果は薄の裳になって、今もある通り、村はずれの谷戸口を、明神の下あたりから次第に子産石の浜に消えて、どこへ灌ぐということもない。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
」 目金がのんどりと、日に半面に庭の方へ傾いて、「巖の根の木瓜の中に、今もの、來て居ますわ。
— 泉鏡花 『遺稿』 青空文庫
圓山川の面は今、こゝに、其の、のんどりと和み軟いだ唇を寄せて、蘆摺れに汀が低い。
— 泉鏡花 『城崎を憶ふ』 青空文庫
」 目金がのんどりと、日に半面に庭の方へ傾いて、「巌の根の木瓜の中に、今もの、来ていますわ。
— 遺稿 『遺稿』 青空文庫
それは尾久の渡あたりでもあったろうか、のんどりした暗碧なその水の面にはまだ真珠色の空の光がほのかに差していて、静かに漕いでゆく淋しい舟の影が一つ二つみえた。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
此ういふ、のんどりしたものを読むと、昔の暇な時代がなつかしくなる。
— 昭和九年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫
作例 · 標準
山奥の古民家で、のんどりと一日を過ごした。
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夕暮れの海辺をのんどりと散歩するのは、最高の気分転換だ。
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彼は仕事を引退し、故郷でのんどりと暮らすことを選んだ。
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