俗歌
ぞっか
名詞
標準
popular song
文例 · 用例
木拾いの歌うような俗歌をそらんじて、おりおり低い声でやっています。
— 国木田独歩 『春の鳥』 青空文庫
落葉を踏んで頂に達し、例の天主台の下までゆくと、寂々として満山声なきうちに、何者か優しい声で歌うのが聞こえます、見ると天主台の石垣の角に、六蔵が馬乗りにまたがって、両足をふらふら動かしながら、目を遠く放って俗歌を歌っているのでした。
— 国木田独歩 『春の鳥』 青空文庫
實際、上古の純樸な自然詩や、人間情緒の純眞な發露である多くの民謠俗歌の類は、すべて皆一定の拍節正しき格調を以て歌はれて居る。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
されば大人が子供よりも、文明人が野蠻人よりも、より價値の高い人間として買はれるやうに、そのやうにまた我等の成長した敍情詩も、それが自然的でない理由によつてすら、原始の素樸な民謠や俗歌よりも高價に買はるべきではないか。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
丁度先程も、“Kick me more ――”といふ俗歌をオフイスのお友達がうたつてゐるのを耳にしましたが、もつとお蹴りよ、いくら蹴つてもわたしは恋の|起き上り小法師――そんな意味の復誦句がついてゐました。
— 牧野信一 『〔婦人手紙範例文〕』 青空文庫
ほんの俗歌で浮いた歌詞ですが、私たちも悲しみの前には蹴られても蹴られても直ぐ起きあがる「|起き上り小法師」に成りませう。
— 牧野信一 『〔婦人手紙範例文〕』 青空文庫
それが、何らの興味もなさそうにしずかに仏蘭西語の俗歌をうたっていた。
— 虹を渡る日 『踊る地平線』 青空文庫
これでも判るとおり、彼女は生え抜きの――流行雑誌のもでると、一九二七年度の巴里の俗歌以外には仏蘭西なんかその smell も知らない――ほるつがる人で、現に、「|太陽の岸」サン・ペドロの村はずれで馬の爪へ鉄靴をはかせる稼業をいとなんでる父親が、二週間に一度のわりで小遣いをせびりに出市していた。
— しっぷ・あほうい! 『踊る地平線』 青空文庫
作例 · 標準
彼女が歌う俗歌は、子供の頃にラジオでよく聴いたメロディーだった。
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街角のカフェで、懐かしい俗歌が流れていた。
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音楽チャートを賑わせる俗歌は、多くの人々に愛されている。
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