寺伝
じでん
名詞
標準
文例 · 用例
その英賢の為に旌さるること此の如く、元慶八年勅して元慶寺伝法阿闍梨と為す」 これほどの大善智識でありながら、死後すでに一千年、誰もその徳を慕う者がないばかりか、その記念の塔ですらが、世間から冷遇されるとは何と不幸な聖ではないか。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
寺伝によると所謂魔王大僧正は、当寺の本尊毘沙門天の化現だともある。
— その一例として飛騨の牛蒡種 『憑き物系統に関する民族的研究』 青空文庫
しかしながら明治の学界は、古美術、特に古建築物に関する研究を、永く寺伝言うが儘に放任し、また記録いじりの学者のみに委任してはおかなかった。
— 喜田貞吉 『法隆寺再建非再建論の回顧』 青空文庫
維摩の塑像のごときは我々を瞠目せしむるに足る小気味のいい傑作で、三月堂の梵天・帝釈(寺伝日光・月光)や広隆寺の釈迦(弥勒?
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
寺伝の通りこれが法力の作であるならば、講堂の本尊であった法力作丈六釈迦像もさだめて立派なものであったろう。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
第二に、これが光明皇后の枕仏であったという寺伝には、なにか意味がありはしないか。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
それは同じ堂内の梵天(寺伝日天)にも劣らない堂々たる作で、女人の形姿を女神の姿にまで高めている。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
東大寺伝によれば良弁作となっている。
— 亀井勝一郎 『大和古寺風物誌』 青空文庫