鬼に金棒
おににかなぼう
表現
標準
making something strong even stronger
文例 · 用例
「ああ、ありがたし、かたじけなし、この日、この刻、この術を、許されたとは、鬼に金棒」 と、佐助は天にも登る心地がした途端に、はや五体は天に登っていた。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
上はお局から下お末端女まで数えたてるとざっとまず六、七百人、手続きを踏む段になれば、松平伊豆守という鬼に金棒のうしろだてがあるにはあるが、しかし、六、七百人からの奥女中をひとりひとり吟味するとなると、容易なわざではないのです。
— 毒を抱く女 『右門捕物帖』 青空文庫
遠慮なく持ってまいれ」 さし出された手札を見ると、この者の命令は予が命令と思うべし、松平伊豆守――と大きく書かれてあったものでしたから、まったくもう右門は鬼に金棒で、躍然としながら城中を辞し去りました。
— 血染めの手形 『右門捕物帖』 青空文庫
「俺達が夜盗に変つたら、それこそ鬼に金棒と、奴等が震へてゐる有様を想像すると痛快ぢやないか!
— 牧野信一 『武者窓日記』 青空文庫
「さア、これで鬼に金棒だ。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
鬼に金棒大丈夫でござる。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
だから万吉郎は、いまや文字どおり鬼に金棒の強味を加えたわけであった。
— 海野十三 『ヒルミ夫人の冷蔵鞄』 青空文庫
寺田は自分の人智にたのむところがあったから、歌子の馬力に自分の人智を加えれば鬼に金棒のようなもので、自分の人智は歌子の馬力をしのぐものという風に思っていた。
— 坂口安吾 『女剣士』 青空文庫
作例 · 標準
例句