宮内卿
くないきょう
名詞
標準
文例 · 用例
輦路も嶮難なるところから木曾路は多く御板輿で、近衛騎兵に前後を護られ、供奉の同勢の中には伏見|二品宮、徳大寺宮内卿、三条|太政大臣、寺島山田らの参議、三浦陸軍中将、その他伊東岩佐らの侍医、池原文学御用掛りなぞの人々があると言わるる。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
才女と言はれた宮内卿の如きは、新古今の発足点に低回してゐた。
— 万葉集以後の歌風の見わたし 『短歌本質成立の時代』 青空文庫
良経の早い頃の作桜さく比良の山風、吹くまゝに、花になりゆく 志賀の浦なみ(千載集)は、宮内卿の「花さそふ比良の山風ふきにけり。
— 万葉集以後の歌風の見わたし 『短歌本質成立の時代』 青空文庫
前の宮内卿・良経の作物も、強い印象が即時又は時を隔てゝ、創作動機を衝いた為に、類似の発想法を促したのであることは言へる。
— 万葉集以後の歌風の見わたし 『短歌本質成立の時代』 青空文庫
宮内卿の歌の様なのが、其だ。
— 後期王朝文学史 『女房文学から隠者文学へ』 青空文庫
前に掲げた藤原忠良の歌や、若い頃の良経、或は式子内親王、殊に著しく宮内卿に出た歌風、さうして新古今の基調になつた感覚的な描写態度と、緊張した語感との調和は、恐らく彼の唱導の最適合した時代の好みでもあつたのだらう。
— 後期王朝文学史 『女房文学から隠者文学へ』 青空文庫
基衡がいかに横暴を極めていたかの有様は、やはりこれも『古事談』に、 宗形宮内卿入道師綱陸奥守ニテ下向時、基衡押‐領一国、如無国威。
— 喜田貞吉 『奥州における御館藤原氏』 青空文庫
六月十日、「ミュンヘン新報」「重臣団の一行は、今朝、午前、国王に謁見をねがうはずであったが、五日、夜半、一行は大逆罪によって逮捕せらるべき旨の内報があり、恐悚していたが、十日、午前、一行のうち、クライスハイム男爵、宮内卿、王室財務長官の三人が近衛兵によって逮捕監禁された。
— 久生十蘭 『泡沫の記』 青空文庫