会員証
かいいんしょう
名詞
標準
membership card
文例 · 用例
門をはいると、すぐ受付があって私たちはみんな求められて会員証を示しました。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
「公所(大結社)」のことや「会員」のことや「入会式」のことや「誓詞」のことや「諸律法」のことや「十禁」の事や「十刑」の事や「会員証」のことや「造字」のことや「隠語」のことや「符牒」のことや「事業」の事や「海外における活動」のことについても、かなり詳しく記されてあった。
— 国枝史郎 『銅銭会事変』 青空文庫
丁度、本宅の方から来ていた弟に店をあずけて、一緒に表に出る、Sektion Oberland(千九百十五年から Sektion Interlaken と改められた)のトレジュレーは、郵便局の向う角の銀行にいるんだ、入会も済み、会員証も貰って表に出ると今度は買いものだ。
— 辻村伊助 『スウィス日記』 青空文庫
午後も買物の追加やら、会員証に署名して貰ったり、手紙を書いたり、ホテルにあずけて置く荷物を作ったりして、仲々忙がしい、それでもどうやら片づいて、先ず明日は出発と話も定った。
— 辻村伊助 『スウィス日記』 青空文庫
私達も立ち上つて早速神経病少女を訪問することに一決したが「それにしても」と長平が二九太に向つて「大勢であんまり仰々しく見物といふ恰好もよくないから、君の大学教師の名刺に物を言はせることにしやう」と言ひかけると、二九太は抽斗を掻き廻して「この方が有効だらう」と日本心霊学協会の会員証を探しだした。
— 坂口安吾 『狼園』 青空文庫
目的の家へ着くと、日本心霊学協会会員証を握りしめた長平が五名の者を待たしておいて交渉のために這入つていつたが、間もなく現れて万事都合よく運んだむねを報告した。
— 坂口安吾 『狼園』 青空文庫
常に事実を書け」労働者は、身元証明帖、クラブ会員証の間から、さらに一つの体温で暖い手帖をとり出し、さて尖の太い鉛筆を何度も何度も紙の上で振りながら、安全装置をほどこされぬ上靴製工場のガス中毒について書くだろう。
— 宮本百合子 『モスクワ印象記』 青空文庫