身知らず
みしらず
形容動詞名詞
標準
self-conceit
文例 · 用例
しいて作るこの冷淡さを、源氏はどんなにわが身知らずの女だとお思いになることだろうと思って、自身の意志でしていることであるが胸が痛いようにさすがに思われた。
— 帚木 『源氏物語』 青空文庫
ある場合条件どおりなのがあっても、それは頭に欠陥のあるのとか、理智一方の女であって、源氏に対して一度は思い上がった態度に出ても、あまりにわが身知らずのようであるとか思い返してはつまらぬ男と結婚をしてしまったりするのもあったりして、話をかけたままになっている向きも多かった。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫
今の欧米人これを聞いたら笑うに極まっているが、実は臭い物身知らずで、彼らの奉ずる『聖書』にも十二世紀まではかかる異伝を載せあった由。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
ゴーリキイはそうと自身知らずに新興労働階級の代表として立ち現れた。
— 宮本百合子 『マクシム・ゴーリキイの人及び芸術』 青空文庫
臭いもの身知らずとやら、この死骸よりは今の世の中全體の方が臭氣はひどい。
— 上司小劍 『死刑』 青空文庫
現に医師の身知らずを実見するに至つては、御本人も、桜花をこのむと見える。
— 尾崎放哉 『俺の記』 青空文庫
「宜い加減に帰りゃいゝのやれど、ほんとね飲んだと来たら我身知らずで困るとこ、……さあ、待っとらんとお前たちゃ先に飯をすまいたらよかろう。
— 加能作次郎 『恭三の父』 青空文庫
その事の体が、今まで、さげすみ半分に、処分をこの一人に任せて、傍観の体勢でいた献上の一行を、残らず沸騰させてしまい、「こいつ」「この野郎」「この馬鹿野郎」「この身知らず」「こいつ、気ちがいだ」「泥棒だ」「胡麻の蠅だ」 寄ってたかって袋叩きの乱戦になると、こうなると、宇治山田の米友が本場です。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
自分の実力も顧みず横柄な態度を取る彼は、周囲から身知らずだと呆れられている。
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身知らずな放蕩の果てに全財産を失い、彼はようやく自分の過ちに気づいた。
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あの若手社員の、上司に対する身知らずな進言には、同僚たちもハラハラしていた。
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