洛誥
洛誥
名詞
標準
文例 · 用例
東坡は洪範の外に、康誥洛誥に就ても異見がある。
— 内藤湖南 『尚書稽疑』 青空文庫
でその周公に關係したことと申しますといふと、例へば大誥・康誥・酒誥・召誥・洛誥、之を五誥と申しますが、その五誥であるとか、或はそれに續いてあります所の無逸・君とかいふやうなものは多少物語として遺つたかのやうに考へられる部分が多いのであります。
— 内藤湖南 『支那歴史的思想の起源』 青空文庫
もう一つこの中で召誥・洛誥が餘程古からうといふ證據としては、洛誥篇の組立てが餘程妙に出來て居りまして、一篇の最後に年月を書いて居ります。
— 内藤湖南 『支那歴史的思想の起源』 青空文庫
洛誥篇の最後に「惟周公誕保文武受命惟七年」と書いてありますが、その前に「在十有二月」と書いてあります。
— 内藤湖南 『支那歴史的思想の起源』 青空文庫
で、この召誥・洛誥といふ二篇は、これはその内容の意味は連續してゐる記事でありまして、これは殆ど同時に出來たといふことは内容からして疑ひのないものでありますが、その洛誥の末尾にかういふ紀年の書き方がしてあります。
— 内藤湖南 『支那歴史的思想の起源』 青空文庫
これは餘程古い紀年の書き方と言つてよろしからうと思ふのでありますが、それとこの洛誥の紀年の書き方と一致しております。
— 内藤湖南 『支那歴史的思想の起源』 青空文庫
ただ洛誥には七年としてあつて、七祀としてありませんが、かういふのは、記録が段々傳はつて居る間に、後出の分り易い文字に書き直すことはあり得るのでありまして、例へば司馬遷の史記の中に尚書を引用した處を見ますと、色々原文の文字を易へて居ります。
— 内藤湖南 『支那歴史的思想の起源』 青空文庫
ともかくこの召誥・洛誥が尚書の中で、記録された時代が最も古いもの、確かなものと云つてよからうと思ふのでありますが、處でこの召誥の中に、この歴史的思想といふやうなものが餘程はつきりと現はれて居ります。
— 内藤湖南 『支那歴史的思想の起源』 青空文庫