勧説
かんぜい
名詞動詞-サ変
標準
urging
文例 · 用例
峠は近道(いひかへれば旧道)を歩いた、道連れとして面白い人物が待つてゐた、彼は酒好きの左官、女房に死なれて焼糞になつてゐるが、近く後妻を貰ふつもり、どうでせうかと訊く、是非お貰ひなさい、それが最も賢明な策ですと勧説して別れた。
— 仙崎 『行乞記』 青空文庫
わたくしは母にまさか、その通りにも言えませんから、ただ池上が勧説したことだけを母に申しますと、母は「ふーむ」と鹿爪らしい顔で諾いていましたが、顎を大きくしゃくって、「いよ/\あの男は、本気になってそう言い出したのかい。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
碧蹄館血戦之事 平壌敗れたりとの報が、京城に達したので、宇喜多秀家は三奉行と相談して、安国寺|恵瓊を開城へ遣して、小早川隆景に、京城へ退くよう勧説した。
— 菊池寛 『碧蹄館の戦』 青空文庫
彼等の父は嘗つて藩の宗門改めに会って斬られた者達であるが、角蔵、三吉は各々の父の髑髏と天主像を秘かに拝して居たのを、此頃に至って公然と衆人に示して、勧説するに至った。
— 菊池寛 『島原の乱』 青空文庫
形勢|暗澹たるを憂いた尾、越、土の三侯は、慶喜が大阪にいては、いよいよ朝幕の間が疎隔するばかりであるから、再度おだやかに上京したらどうかと、勧説したが、幕府側の識者は、今おだやかに上京するなど、最も不利である。
— 菊池寛 『鳥羽伏見の戦』 青空文庫
私は本より論壇の上にこそ紅葉と対敵したが、先方はどうあろうと私交上ではやはり親友のツモリでいたから、胸襟を開いて黒岩の意嚮を話し、紅葉一身の利害のために黒岩との提携を勧説した。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
そこで三山初め有力なる朝日の社員は二葉亭をしていよいよ力を文学方面に伸ばさしめようと百方勧説した。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
針のみぞから天を覗くようなことを言い前にして、金を集めようという、大騙りじゃ」と、中には市九郎の勧説に、迫害を加うる者さえあった。
— 菊池寛 『恩讐の彼方に』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は、ボランティア活動への参加を熱心に勧説した。
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子供の進路について、親が先生から勧説を受ける場面がある。
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新しい健康食品の購入を、友人に勧説された。
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彼の勧説もあって、私はそのプロジェクトに参加を決めた。
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