読み売り
よみうり
名詞
標準
文例 · 用例
」 お雪は芝居の方がすっかり駄目になった青柳が、流行節のような自作の読売りを出版するその費用の融通を、お増に頼みに来たりした。
— 徳田秋声 『爛』 青空文庫
無理に生木をひきさいて、それがために又なにかの間違いでも出来て、結局は新聞の雑報種になって、近所隣りへ来て大きい声で読売りでもされた日には、飛んだ恥さらしをしなければなりませんから、家内にも因果をふくめて、とうとうそういうことに決めてしまったのです。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
無理に生木をひきさいて、それがために又なにかの間違いでも出来て、結局は新聞の雑報|種になって、近所隣りへ来て大きい声で読売りでもされた日には、飛んだ恥さらしをしなければなりませんから、家内にも因果をふくめて、とうとうそういうことに決めてしまったのです。
— 岡本綺堂 『有喜世新聞の話』 青空文庫
それからオルガン弾き、猿廻しに、歌う者と呼売りする者とが組になっている小唄の読売り人。
— THE MAN OF THE CROWD 『群集の人』 青空文庫
びっくりするほどよくとおるその読売りの声は町の空気に響き渡る。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
八 江戸の辻々に、瓦版の読売りが飛んだ。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
この叶屋の全滅は、数多い罹災のうちでも、瓦本にまで読売りされて江戸中の人びとに知れ渡っていた。
— 怪談抜地獄 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
米友が眼を円くして進んで行くと、ふと自分の前を、尖った編笠を被って肩に手拭をかけて、襟に小提灯をつるした三人一組の読売りが通ります。
— 黒業白業の巻 『大菩薩峠』 青空文庫