寺僧
じそう
名詞
標準
文例 · 用例
廿五日、壬子、陸奥国平泉保の伽藍等興隆の事、故右幕下の御時、本願基衡等の例に任せて、沙汰致す可きの旨、御置文を残さるるの処、寺塔年を追ひて破壊し、供物燈明以下の事、已に断絶するの由、寺僧各愁へ申す、仍つて広元奉行として、故の如く懈緩の儀有る可からざるの趣、今日寺領の地頭の中に仰せらると云々。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
半七は別当所へ行って、自分たちの身分を明かして、かの絵馬について聞き合わせると、寺僧らもおどろいて出て来た。
— 正雪の絵馬 『半七捕物帳』 青空文庫
その後に又来ましたが、今度は女ひとりで、やはり一心に写しているように見受けました」 その女の人相や風俗を訊きただして、半七と亀吉は寺僧らに別れた。
— 正雪の絵馬 『半七捕物帳』 青空文庫
寺僧と時人と、ともに、沈光を呼んで、肉飛仙と云ふ。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
偶然だったか、それともそういう手筈でもが出来ていたのか、逃げ込んでいった女のあとを追いながら、構わずその庭先へどんどん這入っていった退屈男の眼前へ、ぬッと現れながら両手を拡げんばかりにして立ち塞がったのは、六尺豊かの逞しき荒法師然とした寺僧です。
— 身延に現れた退屈男 『旗本退屈男 第六話』 青空文庫
ましてや対手は代役ながら、治外の権力ともいうべき俗人不犯の寺格を預かっている寺僧でした。
— 身延に現れた退屈男 『旗本退屈男 第六話』 青空文庫
ただいまア――」 応じ合って、お出迎え申しあげた寺僧の会釈をうけつつ、静かにお駕籠を降りた烏帽子姿のけだかき威厳!
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
ご接待ご苦労でござった」 さっと立ち上がると、あっけにとられている寺僧どもをしり目にかけながら、さっそうとして待たせてあった駕籠にうち乗るや、間をおかずに命じました。
— 七七の橙 『右門捕物帖』 青空文庫