蟆子
蟆子
名詞
標準
文例 · 用例
「ほんとうに、あなた、蟆子のたかりましたほどのあともございませんから、御安心遊ばせ。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
谷中は墓地の石だたみ、現は散らふ蟆子の羽や。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
それには百姓たちの名前が、まるで蟆子でも集ったようにぎっしり書きこんであった。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
と、その花房にたかっていたらしい、無数の蟆子のような小さい羽虫が、花粉かのように舞い立ったが、日光の中に吸い込まれてしまった。
— 国枝史郎 『娘煙術師』 青空文庫