部民
べみん異読 ぶみん
名詞
標準
people belonging to a hereditary occupation group (Yamato period)
文例 · 用例
さて緊那羅も本馬芸や歌舞を業とした部民で、その女が自分らより優等な乾闥婆部に娶らるるを、あたかも乾闥婆部の妻女が貴人に召さるるを名誉と心得て同然に怡んだので、本邦に例の多かった大工の棟梁の娘が大名の御部屋となり、魚売りの娘がその棟梁の囲い者となりていずれも出世と心得たに異ならぬ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
後漢の仇覽は、その部民の不孝を訴へ出た、母の不行屆を諭して感悔させて居る(『後漢書』仇覽傳)。
— 桑原隲藏 『支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道』 青空文庫
中には百方里の領地を有してゐる者もあるが、大抵は索莫たる原野の中の小版図に、同姓又は同族の部民の放牧生活を支配する牧長の状態を脱せず、資財の貯蓄もなく、その王府と云ひ、移住漢民の開墾地から借地料を徴収する土地局と云ひ、馬賊に備へる軍隊の営務処と云ひ、何れも極めて簡単粗雑な設備に止まつてゐる。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
さうした人々の間にも普通になり、大倭宮廷の諸部民なるかきべ、大身の部民なるともべにも、一貫して行はれた。
— 折口信夫 『万葉集研究』 青空文庫
宮廷以外の豪族の家々にも、規模の大小こそあれ、氏の長上と氏人或は部民との間に、のりと・よごとの宣・奏が行はれ、同じく語部の叙事詩の物語られた事は、邑落単位だつた当時の社会事情から、正しく察せられる。
— 唱導的方面を中心として 『国文学の発生(第四稿)』 青空文庫
其が同時に、それらの所謂|伴造が、沢山の部民を率ゐる原因になるのだ。
— ――その基礎論―― 『日本文学の発生』 青空文庫
職団部民の方は、其に対して、さすらひ歩くのが、古い形らしく、其伴造になるものが、京に住む様になつて行つたものと思はれる。
— 折口信夫 『日本文学の発生』 青空文庫
だから、ある御代のなごりを留める記念事業と謂つた目的を、其御方に関係深い部民の上に考へる様になつて行つた。
— 折口信夫 『日本文学の発生』 青空文庫
作例 · 標準
大和時代、部民は特定の氏族に隷属し、職業に従事していた。
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陶工部民は、高品質な土器を生産する役割を担っていた。
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「部民制の解体は、律令国家形成の重要な一歩でした。」
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