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儚む

はかなむ
動詞-五段-マ行動詞-自動詞
1
標準
to despair of
文例 · 用例
世を儚む時、病に困んだ時、恋に離れた時です。
泉鏡花 甲乙 青空文庫
彼等は、宿命論者となって、大自然の無情を儚むと同時に、一方では、被圧迫者の立場から、現在の都会中心制度、都会商工業制度から来る搾取階級の無法を恨み呪うようになってしまった。
――東北農村惨状報告書―― 飢餓地帯を歩く 青空文庫
なぜ勝者の陣から世を儚むやうな人々が出たらうか、そこを書いてみたいつもりでした。
吉川英治 折々の記 青空文庫
歓楽のあとに哀寂多しで、「栄花物語」的な絢爛な世代の反面に、そうした現実とは両極端な無常観や世を儚む考えがびまんしていたのは自然である。
吉川英治 随筆 新平家 青空文庫
異国の遠い昔に対するあくがれの心持ちや、英雄の運命の末をはかなむような心持ちや、そう言ったようなものが、なんとなく春の怨を訴えるような「無語歌」と一つにとけ合って流れ漂って行くのであった。
寺田寅彦 春寒 青空文庫
…… 無理もない、冷飯に添えた塩鮭をはかなむのは。
泉鏡花 白花の朝顔 青空文庫
かう言つて常に齷齪と暮してゐる人間を罵つたり笑つたり苦々しく思つたりしてゐるが――そこにかれの死に対する考へ方がはつきりと出てゐるが、一歩を進めて、さういふ風に死を怖れ人生をはかなむと同時に、刹那の充実といふことをもつと深く考へることは肝心ではないか。
田山録弥 正宗君について 青空文庫
移り行く美をはかなむという共通性の情緒はまるで影をひそめてしまった。
夏目漱石 三四郎 青空文庫
作例 · 標準
彼は自分の不遇な境遇を一人で儚み、誰にも相談せずに酒に溺れる荒んだ日々を送っていた。
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世の無常を儚んで出家を決意し、俗世との縁をすべて断って深い山奥での修行に入った僧侶。
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失恋のショックからどうしても立ち直れず、一時は自らの人生を儚むことさえあったという。
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