然りながら
さりながら
接続詞
標準
nevertheless
文例 · 用例
然りながら、我が君主、無禮なる儀には候へども、此の姫、殿の夫人とならせたまふ前に、餘所の夫の候ぞや。
— 泉鏡花 『妙齡』 青空文庫
然りながら、然りながら、同一く子持でこれが又、野郎が膝にぞ抱いたりける。
— 泉鏡花 『彌次行』 青空文庫
二〇鳥のさとしは然りながら、なほ下心どこやらに、うけひき難い心地して、今は別れた、野の路を。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
然りながら、一度人身を失へば萬劫還らずとかや、世を換へ生を移しても、生死妄念を離れざる身を思へば、悟の日の晩かりしに心|急かれて、世は是れ迄とこそ思はれ候へ。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
その各の名を呼びて、塵土の中に這ひながら痛くも泣ける老王は、哀願しつゝ叫び曰ふ、 415『留むる勿れ、わが友ら、懸念誠に然りながら、我れ身一つに城を出で、アカイア軍を訪はしめよ、行きて無慚の兇行の彼に哀訴を試みむ、或は彼は老齡を崇め白髮憐みて、我に聽かむか。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
扨、私事、神は信じたが宗教家といふ人間仕事の一様式にも吸引を感じなく、さりとて神学者にもなりたいと思はず、又、ユマニテは信じたが、例へば社会事業にどれといつて縁も生ぜず、さりながら、詩には心ときめいたのである。
— 中原中也 『我が詩観』 青空文庫
〔こゝろの影を恐るなと〕宮沢賢治こゝろの影を恐るなとまことにさなりさりながらこゝろの影のしばしなるそをこそ世界現実といふ
— 宮沢賢治 『〔こゝろの影を恐るなと〕』 青空文庫
さりながら、結局は、叫び声以外わからない。
— 宮沢賢治 『フランドン農学校の豚』 青空文庫
作例 · 標準
雨は激しく降っていた。然りながら、彼女は傘もささずに外へ出た。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼の主張は一理ある。然りながら、全面的に同意することはできない。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
「わかったよ。然りながら、私の意見も聞いてほしい」と彼は言った。
幻辭AI · gemini-2.5-flash