神問
しんもん
名詞
標準
文例 · 用例
海神問うらく、海水深庭三百三十六万里、世界中の民ことごとく来て汲んだって減らぬに限った物を、汝一身何ぞ能く汲み尽くし得べきと。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
本邦でも中尊寺の鶏足洞、遠州の鶏足山正法寺など、柳田氏の『石神問答』に古く鶏を神とした俗より出た名のごとく書いたようだが、全く弥勒と迦葉の仏説に因った号と察する。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
新農村生活はまた、舊來の家族制度にまつわる、例えば姑と嫁との間におけるごとき、深刻なる精神問題をも根本的に解決する。
— 石原莞爾將軍の遺書 『新日本の進路』 青空文庫
徒然草の榎木僧正とは、あべこべなり』と、夜光命説明すれば、『その榎木僧正とは』と山神問ふ。
— 大町桂月 『吾嬬の森』 青空文庫
譬へ話にあるが、驅逐艦の水兵さんが、どんなに艦がかぶつても船醉しないのに、たまたま上陸して自分の郷里なぞに歸ると、ちよつとした渡し船に乘つて船醉を感じ、氣持が惡くなつたなぞといふ不思議な話があるが、これも今申した精神問題だと思ふ。
— 海野十三(佐野昌一) 『南太平洋科學風土記』 青空文庫
又、私の学問に、独自の境地・発見があると見えるものがあつたなら、其も亦、先生の『石神問答』前後から引き続いた、長い研究から受けた暗示の、具体化したに過ぎないのである。
— 折口信夫 『古代研究 追ひ書き』 青空文庫
柳田先生の『石神問答』は、道祖神を中心にしての研究であったが、そのために、いろいろな石の神体のことを問題にせられた。
— 折口信夫 『石の信仰とさえの神と』 青空文庫
明治天皇御崩御後間もなく、英國の『タイムス』は、その紙上に、日本の新時代の困難といふ論文を掲載して、主として將來我が國民の精神問題に關して、容易ならざる困難の横たはれることを指摘した。
— 桑原隲藏 『東洋史上より觀たる明治時代の發展』 青空文庫