枕探し
まくらさがし
名詞
標準
文例 · 用例
花鳥はどうも手癖が悪くって、客の枕探しをする。
— 大阪屋花鳥 『半七捕物帳』 青空文庫
また、それから行う折檻の方法が、二種に分れているのであって、枕探しをしたとか、不意の客と深間になったとか云う場合などは、身体の位置が正常になった時――即ち、頭を上に直立した際を狙って、背を打つのである。
— 小栗虫太郎 『絶景万国博覧会』 青空文庫
(刺客ではないらしい、金をほしさの枕探しか――それとも、密貿易の書類を盗みに来た奴か――) 調所には、この判断がつかなかった。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
道中や温泉場などで親しくなり、同じ旅籠へ一緒に泊り、情を通じてたらすもあり、好きな男で無い場合には、すかし、あやなし、たぶらかして、油断を窺って有金から持物、それらを持って逃げてしまう、平ったく云えば枕探し、女賊になってしまったのである。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
陣十郎の情婦になったのも、平塚の宿で泊まり合わせ、枕探しをしようとしたところ、陣十郎のために取って抑えられた、それが因縁になったのであった。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
」「どいつッて、そりゃ、お妻さんのこと……」「枕探し!
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
枕探し、女|邯鄲師、そんなようには薄々のところ、実は推していたようなものの、亭主――情夫――陣十郎の口から、今のようにあからさまに云われては、ヒヤリとせざるを得なかった。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
……枕探しだから枕探し、こう云ったに何が悪い。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫