寸志
すんし
名詞
標準
small present
文例 · 用例
あの失礼ですけど、わたくしの寸志で御座いますから……」「ありがとう存じます。
— 夢野久作 『けむりを吐かぬ煙突』 青空文庫
渠等がこれに因って得る処の気保養たるや、天がその徳に酬ゆる寸志のみ、また怪むに足らざるなり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
交際社会のクインとまで謂わるる貴女、今醜聞を新聞に出されては、とても日本にお出なさることは出来まいと思って、私がほんの寸志、これを進げますから、外国へお遁げなさい。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
卓子を並べて、謡本少々と、扇子が並べてあったから、ほんの松の葉の寸志と見え、一樹が宝生雲の空色なのを譲りうけて、その一本を私に渡し、「いかが。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
寸志、一枚八円にて何卒。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
なお、寸志おしるしだけにても、御送り申そうかと考えましたが、これ又、かえって失礼に当りはせぬか、心にかかり、いまは、訥吃、蹌踉、七重の膝を八重に折り曲げての平あやまり、他日、つぐない、内心、固く期して居ります。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
」「寸志のお禮がいたしたいのですが。
— 森鴎外 『寒山拾得』 青空文庫
かうして親友の敵に逢うてからに、指も差さずに別るる、これが荒尾の貴方に対する寸志と思うて下さい。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
作例 · 標準
「これはほんの寸志ですが、皆さまでお茶菓子でも召し上がってください」
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幹事として、宴会の最後にお世話になったお店の方へ寸志を渡した。
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お祝いのお返しに、寸志として図書カードを贈ることに決めた。
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