煙雲
えんうん
名詞
標準
文例 · 用例
見おろす山から春めいた煙雲平君夫妻の優待に身心をまかせる。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
その三丁目の本郷座に寄った方の角に、一二軒の家を残して湯島天神のあたりから神田明神にかけて焼けているのが煙雲を透して見えた。
— 田中貢太郎 『死体の匂い』 青空文庫
月のある夜空を、火災の煙が高く高くのぼって行く、その煙雲のふちはももいろに染まっている。
— 海野十三 『海野十三敗戦日記』 青空文庫
日没後には南方から東北方へかけて打ち続いた煙雲の下半部が一面に真っ赤に見え、その根元には燃え上がる炎が凄じい勢いで動いていた。
— 和辻哲郎 『地異印象記』 青空文庫