後朝
きぬぎぬ
名詞
標準
文例 · 用例
その梅次と照吉とは、待宵と後朝、と対に廓で唄われた、仲の町の芸者であった。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
後朝に、冷い拳固を背中へくらったのとは質が違う。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
山中の湯女の後朝なまめかし。
— 泉鏡花 『寸情風土記』 青空文庫
十月 君知るや、夜寒の衾薄ければ、怨は深き後朝も、袖に包まば忍ぶべし。
— 泉鏡太郎 『五月より』 青空文庫
結婚の後朝の使いとして特別な人を宮はお選びになったのではなく、これまで宇治へ文使いの役をしていた侍童だったのである。
— 総角 『源氏物語』 青空文庫
美しい纏頭の衣類を肩に掛けているので後朝の使いであることを人々は知った。
— 宿り木 『源氏物語』 青空文庫
かうほねきけ、あけぼのの香炉に、連弾く夜半のそらだき薄らひ、ほのにあかれば、清掻、やがてもはらにひとつの香のいろのみ薫ゆりぬ、――あはれ、水の面の後朝、――誰をかかへすと、さは水無月のつくゑに香の火※くや、かうほね。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
それは、浅井と越前の朝倉とは、代々|昵懇の間柄であるから、今後朝倉とも事端をかまえてくれるなと云うのであった。
— 菊池寛 『姉川合戦』 青空文庫