文辞
ぶんじ
名詞
標準
文例 · 用例
」 この文辞の間にはラスキンの癇癪から出た皮肉も交じってはいるが、ともかくもある意味ではやはり思想上の浅草紙の弁護のようにも思われる。
— 寺田寅彦 『浅草紙』 青空文庫
そしてそれは死生の境に出入する大患と、なんらかの点において非凡な人間との偶然な結合によってのみ始めて生じうる文辞の宝玉であるからであろう。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
苟も徒に 文辞に溺れなば、蛍※ 妍を争はんと欲するなり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
其才を称し、其学を勧め、其の流れて文辞の人とならんことを戒め、其の奮って聖賢の域に至らんことを求め、他日|復再び大道を論ぜんことを欲す。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
孝孺|後に至りて此詩を録して人に視すの時、書して曰く、前輩後学を勉めしむ、惓惓の意、特り文辞のみに在らず、望むらくは相与に之を勉めんと。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
是を文辞の蠹という。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
勿論文辞に於ては寂心に一日の長があり、法悟に於ては源信に数歩の先んずるものが有ったろうが、源信もまた一乗要訣、往生要集等の著述少からず、寂心と同じように筆硯の業には心を寄せた人であった。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
文辞に通じないことは弊害を受ける元である。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫