処す
しょす
動詞-五段-サ行
標準
to manage
文例 · 用例
昔の徳川時代の江戸町民は永い経験から割り出された賢明周到なる法令によって非常時に処すべき道を明確に指示され、そうしてこれに関する訓練を十分に積んでいたのであるが、西洋文明の輸入以来、市民は次第に赤ん坊同様になってしまったのである。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
この社長室に父が出現するにはまだ一時間の猶予があったので、韻律を踏むように、私は彼女に近づくと、「――君は不景気に処する道を知っていますか?
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
」九 支那では土匪が捕まると、市街をひきずりまわして、見せしめに、群集の面前で断罪に処するのが習慣となっている。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
これに処する根本的対策としては小学校教育ならびに家庭教育において児童の感受性ゆたかなる頭脳に、鮮明なるしかも持続性ある印象として火災に関する最重要な心得の一般を固定させるよりほかに道はないように思われる。
— 寺田寅彦 『火事教育』 青空文庫
その泣くことの原因は普通自分の利害と直接に結びついているのであるから、最大緊張の弛緩から来る涙の中から、もうすぐに現在の悲境に処する対策の分別が頭をもたげて来るから、せっかく出かけた涙とそれに伴なう快感とはすぐに牽制されてしまわなければならない。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
容赦なく酷刑に処すべきである。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
この流儀で人生に処すると、世の中や人間のあらばかり見え、だんだん浮世が嫌になり、自分独り孤独を楽しむようになって、人交際が出来にくくなります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
とにかく、そういうわけで専門家の方でさえ、時に応じ、所に応じ、事情に応じて善処することになっていますから、私たちいわゆる在家のものはなおさら生活様式は時代の適応性を考えなければなりません。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
標準
to sentence