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松鶴

しょうかく
名詞
1
標準
文例 · 用例
曾呂利新左衛門や先の松鶴やなどは、そこに出てゐた。
折口信夫 寄席の夕立 青空文庫
先の松鶴になつたのなどは、だみ声ともいきみ声しほから声とも、形容の出来ぬ声でおしとほして、あれで結構、大阪落語の天下とり――と言ふほどでもないが――になつた。
折口信夫 寄席の夕立 青空文庫
当代松鶴のはいまだ聴かざれど重量感ありて佳ならんと思う。
正岡容 随筆 寄席囃子 青空文庫
――大阪から笑福亭松鶴(四代目)がきて「植木屋の娘」というのをやった。
正岡容 随筆 寄席風俗 青空文庫
松翁となった松鶴の「天王寺詣」にはやわらかに彼岸の日ざしが亀の池を濡らし、故枝太郎の「島原八景」は朧夜の百目蝋燭の灯影に煌く大夫の簪のピラピラが浮き彫りにされ、故枝雀の「野崎詣」は枝さし交わす土手の桜に夏近い日の河内平野が薄青く見えた、ちょっと数えても春の落語がこれだけあった。
正岡容 寄席行燈 青空文庫
私は今別派をたてて上方落語のために苦闘している笑福亭枝鶴(今の松鶴)と南のある酒場で飲んでいた。
正岡容 寄席行燈 青空文庫
黙っておしまいまで聴いていた松鶴は、聞き終わるとあの髪の毛の薄い口の大きな仁王様のような赤ら顔を崩してゲラゲラ笑い出した。
正岡容 寄席行燈 青空文庫
「圓太郎は圓太郎だとしても、あの下座へ噛みつくように怒鳴った染丸の態度は悪いと思うな」 そう言う松鶴はもう一度さもおかしくてたまらないというように笑い出しながら、「ソラ仕様ない、あの下座やったら、なんぼ染丸はんに勝手なこと言われたかて。
正岡容 寄席行燈 青空文庫