金ぴか
きんぴか
形容動詞
標準
文例 · 用例
(がぶりと呑んで掌をチュウと吸う)別して今日は御命日だ――弘法様が速に金ぴかものの自動車へ、相乗にお引取り下されますてね。
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫
頤から爪先の生えたのが、金ぴかの上下を着た処は、アイ来た、と手品師が箱の中から拇指で摘み出しそうな中親仁。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
みんなは、お城のそとでこそ、よくしゃべりましたが、いちどお城の門をはいって、銀ずくめのへいたいをみたり、かいだんをのぼって、金ぴかのせいふくをつけたお役人に出あって、あかるい大広間にはいると、とたんにぽうっとなってしまいました。
— SNEDRONNINGEN 『雪の女王』 青空文庫
それから、その子はお城の門をはいって、銀の軍服のへいたいをみながら、だんをのぼって、金ぴかのせいふくのお役人の前にでましたが、すこしもまごつきませんでした。
— SNEDRONNINGEN 『雪の女王』 青空文庫
なぜといって、あなたはくつをはいていませんから、銀の軍服のへいたいや、金ぴかのせいふくのお役人たちが、ゆるしてくれないでしょうからね、だがそれで泣いてはいけない。
— SNEDRONNINGEN 『雪の女王』 青空文庫
五 均平は銀子の松次から言うと本家に当たる松の家で、風呂を入れてもらったり、電話を取り次いでもらったりしていたので、たまには二階へ上がってお茶を呑み、金ぴかの仏壇の新仏にお線香をあげることもあった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
それに金ぴかの仏壇、槻の如輪目の大きな長火鉢、二|棹の箪笥など調度も調っていた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
柩が外へ運び出されて、これも金ぴかの柩車に移されたのは、少し片蔭ができた時刻であつた。
— 徳田秋声 『町の踊り場』 青空文庫