束髪
そくはつ
名詞
標準
hairstyle introduced in the Meiji era consisting in a bun or chignon tied at the back of the head
文例 · 用例
秋草には束髪の美人を聯想すなど考えながらこゝを出でたり。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
ここへ色の青い恐ろしく痩せた束髪の三十くらいの女をつれた例の生白いハイカラが来て機関長と挨拶をしていたが、女はとうとうこの室の寝台を占領した。
— 寺田寅彦 『高知がえり』 青空文庫
お下げ髪もあれば束髪もある。
— 九鬼周造 『祇園の枝垂桜』 青空文庫
をばさんは余り躊躇せずに記憶の一部を喚び醒さうとするやうに、平手で白髪の束髪の上を撫でて、大胆にはつきりと言つて退けた。
— DAS FAMILIENFEST 『祭日』 青空文庫
「オヤ好い月だね、田川さんお上がんなさいよ」という女は今年十九、歳には少し老けて見ゆる方なるがすらりとした姿の、気高い顔つき、髪は束髪に結んで身には洗曝の浴衣を着けて居る。
— 国木田独歩 『二少女』 青空文庫
「帰って、風呂へ行って」と女は欠伸まじりに言い、束髪の上へ載せる丸く編んだ毛を掌に載せ、「帰らしてもらいまっさ」と言って出て行った。
— 梶井基次郎 『ある心の風景』 青空文庫
園が、人を分けて廊下を茶室らしい其処へ通された時、すぐ其の子爵夫人の、束髪に輝く金剛石とゝもに、白き牡丹の如き半※の、目を蔽ふて俯向いて居るのを視た。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
束髪を結った一尺に二尺くらいの顔の女のぐったりと頬杖をつき、くるみの実ほどの大きな歯をむきだして微笑んでいるポスタアが、東側の壁にいちまい貼られていた。
— 太宰治 『逆行』 青空文庫
作例 · 標準
明治時代の女性は、束髪を結っていることが多かった。
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彼女は束髪姿で、日本の伝統美を表現した。
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文献によると、束髪は文明開化とともに流行した髪型だ。
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ウィキペディア
束髪(そくはつ)とは女性の髪形の一種。明治時代に洋髪の影響を受けて生まれた簡便な結髪で、手間のかかる従来の日本髪に対して考案され、新時代を象徴した。
出典: 束髪 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0